M.2 NVMe SSDにWindows7をインストールする方法【図解】

M.2プラットフォームで接続インターフェイスがNVMe(NVM Express)のSSDに、Windows7をインストールし、起動ドライブとする方法を図解します。

Windows8以降だとNVMeのドライバを持っているので、インストール時に何の問題もなく認識されますが、Windows 7はSP1でさえNVMeドライバを持っていないのでクリーンインストール時にNVMeのSSDを認識できません。

このような振る舞いを見るに一見インストール不可に思えますが、ドライバーを読み込ませれば認識されますので。

Windows NT、2000、XP の「F6」と同じ理屈

RAIDボードやオンボードレイドに接続したHDDに、XP以前のWindowsをインストールする際には、インストーラーが起動した直後の任意のタイミングでF6キーを押下し、フロッピーディスクからRAIDドライバを読み込ませる必要がありました。

ドライバーを読み込ませないとRAID接続したHDDを認識できなく「ハードディスクが見つかりません」といったメッセージが出て、詰んでしまいますので。

それと同様に、PCI Express接続(NVMe)のSSDにWin7をインストールする時もドライバを読み込ませればOKというわけです。

NVMeドライバのダウンロード

前述の「F6」によるインストール時のドライバ(.infファイル等)は、RAIDボードやRAIDチップのメーカーサイトからダウンロードしました。

ではNVMeのSSDにWin7をインストールする時のドライバはどこでダウンロードするかというと、それはNVMeSSDのメーカーからです。

Plextor NVMe driver

プレクスターSSDのWindows7用NVMeドライバは、プレクスターのダウンロードページから落とせます。

「キーワードによる検索」窓に「driver」と入力し「表示」をクリックすれば、"M8Pe Driver for Win7"という、Windows7用のNVMeドライバが表示されるので、ダウンロードします。

Intel NVMe driver

インテルSSD用のNVMeドライバは、インテルサイトから落とせます。
ダウンロードページへの直リンクは こちら です。

ページ中の

Datacenter-x86.zipが、Win7 32bit用ドライバ

Datacenter-x64.zipが、Win7 36bit用ドライバ

となります。

リンク切れの場合は"インテル NVMe ドライバ"等で検索するとよいでしょう。

Samsung NVMe driver

サムスンSSD用のNVMeドライバは こちら から落とせます。
2018年10月現在の直リンクは こちら ですが、最新ドライバを得るためには上記ページに飛んでからDLした方が良いでしょう。
リンク切れの場合は"サムスン NVMe ドライバー"等で検索を。

ただしこのSamusung用ドライバは、OS上から実行してドライバをインストールするexeファイルですので、Windows7のインストールには使用できませんのでご注意ください。

NVMeドライバをUSBメモリにコピー

当方のNVMeSSDは、プレクスター製「PX-128M8PeGN」のヒートシンク無しモデルです。

自前のヒートシンクを付けているので冷え冷えで、サーマルスロットリングの心配は皆無です。

このヒートシンクの取りつけ方法は
M.2 SSDの冷却ヒートシンク取り付け方法を図解しレビュー!ファン無しで十分冷える
で詳細に図解しています。

前述した方法でプレクスターのサイトからドライバを落とし解凍すると、"NVME_Win7_X86_X64_Beta"というフォルダが現れ、その下に

  • x64
  • x86

という2つのフォルダがあります。

この2つのフォルダには、それぞれWin7 64bit用と32ビット用のドライバ(.infファイル等)がありますので、USBメモリにコピーします。

これでドライバの準備は完了です。

Windows7のインストール過程で認識させる方法

NVMeSSDをマザーボードに取り付けたら、通常通りにWindows7のインストールを開始します。
今回は64ビットバージョンをインストールしています。

NVMeSSDは当然認識されません。
ここで先ほどドライバをコピーしたUSBメモリを挿し込み「ドライバーの読み込み」をクリックします。

ドライブの認識に必要なドライバファイルを読み込ませるためのウインドウが現れます。

「参照」をクリックします。


64bitバージョンをインストール中ですので、USBメモリ内の"x64"フォルダを青く選択し「OK」をクリックします。

「Plextor(R) NVMe Series Solid-State Drive」が出現しました。

昔の「F6」時代もそうでうが、この瞬間は凄く嬉しいものです。
「次へ」をクリックします。


砂時計状態が数秒続きます。


無事認識されたので、インストールが可能となります。

インストール完了後にデバイスマネージャーで、ドライバーファイルを確認。

普通にMicrosoft製となっており、特別Plextor製ドライバという表示はされていません。
前述の「F6」時代なら、ここにはフロッピーディスクから読み込んだドライバファイルが表示されていました。

実はインストール時に読み込んだドライバは「ディスクドライブ」ではなく「記憶域コントローラー」に適用されています。

ADATA等のNVMeドライバを提供していないSSDの場合

Intelはさすがに親切で、Windows7インストール時に使用できるドライバファイルが見つけやすいです。

Plextorはややアクロバティックな検索をしなければならないですが、何とか見つける事ができました。

しかしADATAとトランセンド、そしてSamsungのドライバはどうしても見つける事ができませんでした。

そのようなNVMeドライバが無い場合は、以下のクローン方法で起動ドライブとする事ができます。

  • 普通のSerialATAインターフェイスSSDにWindows7をインストールする。
  • インストール後、HotfixのKB2990941を適用する。
    KB2990941とは簡単に言えば、Microsoft製の汎用的なNVMeドライバです。
  • NVMeSSDを取りつけ、認識させる。
  • 認識させたNVMeSSDに、SATA SSDからクローンする。
  • NVMeSSDを起動ドライブとする。

この方法により、NVMeSSDドライバ(KB2990941)が入っていて、かつ起動ドライブとしたいNVMeSSDが認識されている状態となりますので、ブート可能となります。

KB2990941のダウンロード方法と、TrueImageを使ったクローン方法は
M.2 SSD「PX-512M8PeG」へWindows7をインストールし速度測定
を参照くださいませ。

NVMeドライバ、KB2990941を適用したWindows7インストールディスク作成方法

NVMeドライバを提供していないメーカーのNVMe M.2 SSDを使用していて、それにWindows7をインストールしたい場合には、KB2990941を統合したWindows7インストールディスクを作成するという方法もあります。

作成方法は、Gigabyteが提供しているツールを使用します。
このツールは、ギガバイトのマザーボードを使用していなくても普通に使用する事ができます。

あらかじめ、Windows7インストールディスクを光学ドライブに入れておきます。

Gigabyteのサイト へと飛び「ユーティリティリスト」の中から「Windows USB Installation Tool」をダウンロードします。
念のため直リンクは こちら になります。

今回は「B450M S2H (rev. 1.0)」のページでダウンロードしましたが、別のマザーボードページでDLしても大丈夫です。

"mb_utility_windowsimagetool_B18.0213.1.zip"というファイルがDLできたはずですので、それを解凍すると"WindowsImageTool"というフォルダが作成されます。

その中にある"WindowsImageTool.exe"を実行すると「GIGABYTE Windows USB Installation Tool」が立ち上がります。

「Source Path(CD-ROM)」には、Win7のインストールディスクが入ったドライブを指定します。
Win7インストールISOファイルを仮想ドライブにマウントし、それを指定する事もできます。

  • USB3.0のドライバを統合したい場合は「Add USB~」にチェックを入れます。
    この場合はインテルCPU用MBをお使いの場合はインテルのMBページから、
    AMD用MBをお使いの場合はAMDのMBページから、このユーティリティをDLする必要があります。
  • NVMeドライバを統合したい場合は「Add NVMe~」にチェックを入れます。
    ここでいうNVMeドライバとは、KB2990941だけでなく、IntelとSamsungのドライバも含まれます。
    "WindowsImageTool"フォルダの中を覗けば確認する事ができます。

「Destination Path(USB Drive)」に、Win7インストールメディアを作成したいUSBメモリを指定します。

「Start」をクリックすると、指定したUSBメモリがFAT32でクイックフォーマットされ、作成開始となります。
光学ドライブやUSBメモリの速さにもよりますが、20~30分くらいで完了します。

作成されたUSBメモリでブートし、Win7のインストールを開始すると、NVMe SSDが認識されるはずです。

インストール完了後に「記憶域コントローラー」のドライバを見るとMicrosoft製となっており、KB2990941が適用されている事が確認できます。

ただし、後述するようにRyzen環境だとインストール時にUSBが使えませんので、このUSBインストーラーではインストールができません。

ですのでRyzen環境にインストールしたい場合は、このUSBインストーラーからブート可能なDVDメディアに変換する必要があります。
Windows7 全エディションインストールディスク作成
が参考になると想います。

Ryzen環境だと、一手間かかる

AMD Ryzenに対応したマザーボードにWindows7をインストールする場合、インストールが完了してUSB3.xのドライバをインストールするまで、USBポートは一切使えません。

USB3.xだけでなく、USB2.0のポートもです。
挿しても無反応です。

ですのでインストールは基本的に

  • PS/2接続のキーボードとマウス
  • SATAかeSATAかIDE接続の光学ドライブ・プラス・DVDのインストールメディア

という環境でインストールする事になります。

困ったことにUSBポートが使えないので前述のこの画面でUSBメモリが表示されず、NVMeのドライバがインストールできません。

対策としては次の2つが考えられます。

  1. SATAやeSATA接続のSSD等にNVMeドライバをコピーしておく
  2. DVDのインストールメディアを一旦光学ドライブから取り出し、あらかじめドライバを焼いておいた光学メディアを挿入し、その中のドライバを指定する。

前者はケーブルを接続する面倒くささ、後者はライティングする面倒くささがありますが、いたしかたありません。

Ryzen環境にWindows7をインストールする方法は
Ryzen環境にWindows7をインストールする方法。USBは使えないので
を参照くださいませ。

Windows7を使い倒す

AMD Ryzenや、NVMeのM.2SSDといった、環境を著しくインプルーブできる素晴らしいアイテムがせっかく出てきたのですが、どちらもWin7との親和性が決して良くはありません。

いずれもインストールの段階で、それなりの壁があります。

いっその事Windows10に移行するというのも手ですが、なかなか使い慣れた環境から離れる気にはなりません。

Windows2000が出た時は、Windows95や98の不安定さに不満があったので、発売と同時に切り替え非常に満足したのですが、現在Win7に何の不満も無い状況ゆえWin10はまだいいかな、という思いです。

2018年も2月となり、Windows7のサポート期限の2020年1月14日まで2年を切りました。

残り少ない期間ですが、この素晴らしいOSを使い倒すべく、インストール時の障害を取り除きましたので、お役に立てれば幸いです。

16 Responses to “M.2 NVMe SSDにWindows7をインストールする方法【図解】”

  1. シンボトシキ より:

    素晴らしい情報が数多くありました。感謝します。

    • web管理者 より:

      PCI Express(NVMe)接続のM.2 SSDにWindows7をインストールする方法を網羅してみました。
      理想はSSDメーカー提供ドライバでサクッと認識させる事ですが、それが無い場合はクローン方法やGigabyteのツールという二の手がありますね。
      こちらこそ、素晴らしいコメントをいただきましてありがとうございました。

  2. 山本 謙二郎 より:

    win xp で、作られた DigiOnAudio2 を 愛用している物ですが、win 7 では、動くことが出来ましたが、win 8 10 では バージョンアップがなく、win 7 の パソコンを 3台ほど、キープしています。又 このソフトと同等の使い勝手の良い製品がないのが、残念です。昔のマイクロソフトは、良心的でしたが、大きくなれば、仕方がないのかもしれません。
    プレクスターの製品を買って、試してみます。
    ありがとうございました。

    • web管理者 より:

      プレクスターのNVMe SSDなら、Win7用ドライバが提供されているので簡単・確実ですね。
      NVMeドライバが適用された「Windows7 Service Pack2」がリリースされれば助かりますが、Microsoftの立場からすれば「Win8かWin10にしてください」となるのかもしれません。
      謝辞のコメントいただき、ありがとうございました。

  3. のば より:

    素晴らしい情報をありがとうございます。
    感銘を受けました。gygabyteの情報はとても役立ちました。

    • web管理者 より:

      お役に立てたようで嬉しく思います。
      ご丁寧にありがとうございました。

  4. 匿名 より:

    M.2のSSDを初めて購入予定でしたが、ストレートにWin7使えないと知りませんでした。知れて良かったです!

    • web管理者 より:

      NVMeの方のM.2 SSDだと、ノーマルWin7では認識されませんね。
      お役に立てまして嬉しく思います。

  5. ダムダム人 より:

    M.2へのosインストールを調べてこちらに来ました。
    窓7のインストールが簡単に出来ない事がわかり
    凄く残念に思いましたが、こちらの説明でかなり理解できたと思います。
    ただ、ドライバがしっかりあるメーカーので無いとかなり敷居が高いと思いました。

    あと解説中に有りましたが、サムスンのM.2への窓7のインストールは出来ないと
    理解してよろしいのでしょうか?

    • web管理者 より:

      かなり理解されたようで、執筆者としても嬉しく思います。
      後は実践を複数回こなすだけですね。

      細かくて申し訳ございませんが、M.2は「NVMe」と「SATA」に大別でき、本稿で取り扱っているのはNVMeインターフェイスのものですので「NVMe」と明示された方が良いです。

      サムスンのドライバは「Windows上から適用する物」で、Windows7インストール時は使えませんので、M.2 NVMe SSDへのインストールは出来ないという解釈で大丈夫です。

      サムスンをはじめとするNVMe用ドライバが用意されていないメーカーのM.2 NVMe SSDにインストールしたい場合は、Microsoft謹製のNVMeドライバ「KB2990941」を適用したインストールディスクやインストールUSBメモリを作成すれば大丈夫です。

      方法は本稿の「NVMeドライバ、KB2990941を適用したWindows7インストールディスク作成方法」にて解説してあります。
      KB2990941を適用すれば別途ドライバを用意しなくても、どのメーカーのM.2 NVMe SSDにもインストールできようになります。

  6. 新PC より:

    第3世代Ryzen5 3600に、Western Digitalのm.2 NVMe SSDという構成で新しくPCを組みまして訳あってWin7環境にすべくこのサイトにたどり着きました。
    非常に有用な情報ありがとうございます。
    今ギガバイトのインストールツールで作成中です。
    USBメモリ作成に成功したらDVDディスクに移そうと思います。

    • web管理者 より:

      新PCさん、こんにちは。

      当方がWindows7 + NVMeSSDという環境で色々と遊んだ結果を網羅したのが本稿になりますが、とりとめのない内容でお読み苦しい部分が多々あると思います。
      そのような記事でもお役に立てまして、冥利に尽きます。
      嬉しいお言葉をありがとうございました。

  7. 新PC より:

    web管理者様
    先日お伝えした通りRyzen5 3600に、Western Digitalのm.2 NVMe SSDの組み合わせでwindows7を入れましたが、win10用のドライバしか無い状況でチップセットドライバ、LANドライバも入らずネット接続できず難航しました(汗)。
    まずSATA接続したHDDにwin7をインストールし別PCで取得したwin7 SP1を手動であて、その後win10アップグレードDVDからwin10環境にでき、全てのドライバもあてることができました。
    2日悩みましたがこのサイトを参考にさせて頂き、本当に感謝しています。大変勉強になりました。
    ありがとう御座います!!

    • web管理者 より:

      新PCさん、こんばんは。
      何日間も四苦八苦するという、よくある「あるある」ですね。
      決して当サイトの力ではなく、新PCさんの情熱が完成へと導いたのでしょう。
      ポジティブなご報告をありがとうございました^^)/

  8. ゲーム環境 より:

    web管理者様
    素晴らしい記事をありがとうございます。
    私も発売から今日までずっとWindows7を使って来ました。
    SSDにOSが入っておりCPUも6コアなので動作がもっさりとかもなく何の不満もありませんでした。
    しかし周りの環境がどんどん進んでしまっています。
    例が DirectXです。
    Windows7では11までしかサポートされず12はわずかのようです。
    そこで思い切ってWindows10の乗り換えを決意。
    駄目と感じたら再びWindws7へ戻ると誓いました。
    Ryzen3600、M.2 NVMeのSSDの環境になります。
    ・DVD-Rでインストール
    ・PS/2対応のマウス、キーボード
    ・NVMeドライバの入ったインストールディスクの作成
    これで万が一でも安心です。
    素晴らしい記事をありがとうございます。

    • web管理者 より:

      ゲーム環境さん、はじめまして。
      USBポートが使えないという問題のため、当時RyzenにWindows7をインストールする際には相当苦労しました。
      それゆえPS/2ポートの使用でインストール可能というのに気付いた時は非常に嬉しかったものです。
      その後はNVMeのM.2へのWin7インストールにつまづくも、これも何とかクリア。

      同じような問題に直面している、又はこれら問題のせいでWin7ユーザーがRyzenを避ける事が発生しないためにも解決策を網羅した記事を作成したつもりですが、いかんせん情報量も多くとりとめのない内容になっていて、閲覧者様が分かりにくいだろうな、というのが心残りでした。

      そのような経緯がありましたので、本稿をご覧になって理解及び解決をしていただいたゲーム環境さんのお言葉には救われました。
      こちらこそありがとうございました。

よろしければコメントをどうぞ

コメント欄(必須)

お手数で恐縮ですがスパム防止のため「半角数字」で下記計算式を埋めていただけますでしょうか

  • 送信後に「送信されました」等のメッセージ画面は表示されませんので、送信されたかどうか心配な場合は、再度送信なさってください。
  • 送信いただいたコメントは承認後に表示されます。
    承認制にしている理由は、海外からのスパム対策のためです。
  • 1度承認されたIPアドレスで間隔を空けずに投稿した場合(どの程度の間隔かは未検証)、承認無しでコメントが表示されます。
    よって「ご自身より後のタイミングで投稿されたコメント」が先に表示される場合がありますのでご了承くださいませ。
    承認を選り好みしているわけではありませんので。
サブコンテンツ

このページの先頭へ