ZEN2ベンチ性能はi9-9900K超え!発売日は2019年半ばとAMDが発表
性能及び「発売日はいつ?」という事に注目が集まる第3世代Ryzen(コードネーム:Matisse)ですが、2019年1月に開催された「CES 2019」において、ついにZEN2のサンプル品が発表となりました。
明らかにまだまだ余力を残したと思われるそのサンプル品で「Intel Core i9-9900K」とCinebench R15のマルチ性能対決を行い勝利しました。
そしてAMDサイトによると、デスクトップ向けの第3世代Ryzen発売日は2019年中頃とのことです。
Cinebench R15によるベンチマーク動画をはじめ、現段階で判明していることを紹介します。
目次
CES(シーイーエス)とは
CESとは、毎年1月にネバダ州ラスベガスにおいて開催される、電子機器の見本市です。
あくまで業界向けであり一般公開はされていません。
長らく「Consumer Electronics Show」という名称でしたが、現在ではその名称では紹介せずに「CES」として紹介するようにと、公式サイトでうたわれています。
「8コアZEN2」は、Cinebench R15でi9-9900Kに勝利
CES2019の会期2日目となる、現地日付2019年1月9日に、リサ・スーCEOによる基調講演が行われました。
その様子は日本時刻1月10日(木)午前2時より、AMD公式Youtubeチャンネルでライブ配信されましたので掲載します。
下記動画をクリックすると、1:27:45から再生され、Cinebench R15のマルチ対決が見られます。
1:29:00までの1分15秒間だけ閲覧すれば十分です。
再生開始から3~4秒後、ベンチ前にLisa Suが次の様に述べています。
against ~ Core i nine ninety-nine hundred K ~ benchmarks
中略
eight cores sixteen threads Ryzen
これで
・相手はIntelのフラッグシップ・8コア16スレッドの「Core i9-9900K」
・対抗するRyzenも同じ条件の8コア16スレッド
というのが明らかになりました。
ベンチ後の拍手から分かるように、Ryzenの勝利となりました。
ベンチ後の1:28:45辺りからリサスー女史が
Ryzen looks like twenty fifty-seven
Our competitors running at twenty forty
と言っているように
・Ryzenは2057
・Our competitors(我々の競合相手、つまりインテル)は2040
という結果になり、僅差ながらZEN2が上回っています。
システム全体の消費電力はi9-9900Kシステムの約7割
Cinebench画面には、消費電力がオーバーラップされています。
1:28:31にリサ・スーが「system power」と言っているように、これはシステム全体の消費電力です。
Cinebenchが終了した段階で
・Ryzenシステムが約133W
・i9-9900Kシステムが約180W
となっていますが、AMDサイトによると
During testing, system wall power was measured at 134W for the AMD system and 191W for the Intel system; for a difference of (191-134)/191=.298 or 30% lower power consumption.
とのことで、実際は134W対191Wで、i9-9900Kシステムより3割も少ない消費電力で、同等かそれ以上の性能を発揮しています。
言い方を変えれば「i9-9900Kシステムの7割の消費電力で同等以上の性能」です。
また、太字で強調したように「wall power」ですので、間違いなくシステム全体の消費電力を指しています。
CPU単体で考えた場合、3割よりもさらに低消費電力なのは明らかで、7nmプロセスの本領発揮といったところでしょうか。
ベンチマーク環境
双方のベンチマーク環境を提示します。
前述のAMDサイトに
System configurations: AMD engineering sample silicon, Noctua NH-D15S thermal solution, AMD reference motherboard, 16GB (2x8) DDR4-2666 MHz memory, 512GB Samsung 850 PRO SSD, AMD Radeon RX Vega 64 GPU, graphics driver 18.30.19.01 (Adrenalin 18.9.3), Microsoft Windows 10 Pro (1809); Intel i909900K, Noctua NH-D15S thermal solution, Gigabyte Z390 Aorus, 16GB (2x8) DDR4-2666 MHz memory, 512GB Samsung 850 PRO SSD, AMD Radeon RX Vega 64 GPU, graphics driver 18.30.19.01 (Adrenalin 18.9.3), Microsoft Windows 10 Pro (1809).
と明記されており、まとめると次のようになります。
比較要素 | i9-9900K | ZEN2 |
---|---|---|
MB | Gigabyte Z390 Aorus | AMDリファレンスマザーボード |
CPUクーラー | Noctua NH-D15S | |
メモリ | 16GB(2x8) DDR4-2666MHz | |
SSD | Samsung 850 PRO SSD 512GB | |
グラフィック | AMD Radeon RX Vega 64 GPU | |
OS | Windows 10 Pro (1809) | |
Cinebenchマルチ | 2040 | 2057 |
Cinebench消費電力 | 191 | 134 |
マザーボードだけは同一製品を使いようがないですが、その他は全て同一製品で統一されており、公平な条件となっています。
電源の変換効率が消費電力に影響を及ぼすので、多分同じ電源を使用していたと思いますが、できれば電源についても同一製品を使用したと明記して欲しかったです。
コンシューマー向けZEN2発売日は2019年中旬
先述のAMDサイトには次のように記述されています。
desktop processor is planned for introduction in mid-2019
「mid-2019」ですので、第3世代Ryzenは2019年半ば頃に発売できるように計画されているようです。
8コアAPUや16コア32スレッドが期待できる
前述のAMDライブ動画の1:29:40ぐらいから見ると、今回のサンプルCPUをリサ・スー氏が高々とかかげたシーンが見られます。
シリコンダイが2個確認できますが、向かって左側の大きなダイがI/Oダイで、右側の小さい方がCPUダイ(チップレット)です。
CPUダイの下側に、もう1個CPUダイを追加できそうな空白があり、その空白部分の基盤にはリードフレームらしきものが映っています。
AMDはMatisseにおいては、この空間にGPUを載せず別設計でAPUを出すとCESで明言しましたが、いずれにしても8コアAPUは期待できそうです。
そして何より興味津々なのが、この部分にCPUダイを実装すれば16コアZEN2が実現する事でしょう。
実際リサ・スーは、コンピューター・ハードウェアマガジン「AnandTech」からの次の質問に対し
More than 8 cores?(8コアより多いのもできる?)
次のように答えています。
There is some extra room on that package. You might expect us to put more on that package.
パッケージには余分な空間がある。あなた方はそこにさらに搭載するのを期待するでしょうね
Q) More than 8 cores?
- Ian Cutress (@IanCutress) 2019年1月9日
A) There is some extra room on that package. You might expect us to put more on that package.
「might」が「してもよい」という解釈なら「期待してもよい」という翻訳になりますので、リサスーの自信満々な表情も相まって、ZEN2に高い希望が持てるでしょう。
発売までにさらなるパワーアップが見込める3つの根拠
ZEN2に関しては、これまでは出所不明で根拠の無いリークがあり混沌とした状況が続いていましたが、AMDからの大本営発表があったことにより、それらに終止符とまでは言いませんが、ひとつの回答となり得ました。
今回のCESでのプレゼンテーションを見てがっかりしている人も散見しますが、とんでもありません。
発売までに大幅に性能向上が見込める3個の根拠があります。
CES2019では、エンジニアリングサンプル品
前述のAMDサイトには
the 3rd Gen AMD Ryzen Desktop engineering sample processor
と書いてあり、今回のはあくまでES(エンジニアリングサンプル)です。
発売までに間違いなく、さらなるブラッシュアップがされるはずです。
消費電力が70W台
Cinebench R15においてi9-9900Kに対して辛勝だったことに対して
「7nmプロセス使ってやっと対等?」
という意見もありますが、システム全体の消費電力がわずか133W程度ですので、いかにCPU単体の消費電力が少ないかというのが伺えるものです。
推測ですが、CPU単体の消費電力は多分70Wぐらいではないでしょうか。
パワーを求めるユーザーなら、100W少々の消費電力までは十分許容しているはずですので、あと約1.5倍の余地を残しています。
実際AMDが
第3世代Ryzenは、第2世代Ryzenと同じ程度の消費電力とする
と公言しましたので、ZEN2のフラッグシップモデルだとTDP105WのRyzen 7 2700Xぐらいまで消費電力を上げてくると思われます。
速いメモリを搭載できる
ベンチ時の使用メモリに関してもi9-9900Kが対応する上限「DDR4-2666」で揃えてある事にも注目です。
・第1世代Ryzen(ZEN)では「DDR4-2666」
・第2世代Ryzen(ZEN+)では「DDR4-2933」
に対応と順当に進化しているので、ZEN2もDDR4-2933以上に対応していると考えられ、より速いメモリを使用すればさらなる性能アップが見込めます。
以上3点が、発売までにさらなるパワーアップが見込めるという根拠になります。
空きスペースにもう1基のChipletが搭載されるかどうかについては、今後も興味を持って追いかける楽しみがあります。
安心して、そして期待をもって発売を待つとします。
初めまして。
突然に申し訳ありません、通りがかりの者です。
実は、前々から抱える疑問がありまして、ご相談させて頂けないかと思っております。
一方的ですが、表題を。
【EPSON ST170E に無線カードを増設したい】です。
まず、こちらを ↓(ST170E : 製品仕様)
http://faq.epsondirect.co.jp/faq/edc/app/servlet/qadoc?027539
当方所有は「Core i5-4300Mモデル(Win10 Pro)」
製品仕様の、「無線LAN/Bluetooth(BTO) 」の項目では、オプションで無線LAN仕様も存在するようです。
これを見まして、私の「ST170E」も無線化できないか考え検索していたところ、こちらの
「Intel Dual Band Wireless-AC 7260 + Bluetooth 購入レポート」
にたどり着きました。
上記、製品仕様から見て、無線カードの候補を上げています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00DMCVKMU/?coliid=I1B3CBJF7EK92P&colid=15X8KEJRCK2YJ&psc=0&ref_=lv_ov_lig_dp_it
https://www.amazon.co.jp/dp/B00ESBCJSS/?coliid=ILE22ZUNQ74YC&colid=15X8KEJRCK2YJ&psc=0&ref_=lv_ov_lig_dp_it
さて、このカードで無線LANが可能か、どう思われますか?
もう一つ疑問があります。
そもそも、この「ST170E」にカードスロットはあるのですが、アンテナはどうなるのでしょうか?カードに内蔵?
(ちなみに、所有のノートパソコン(LenovoE130)では同じ形の無線カード内蔵でりアンテナケーブルも存在するので理解できます)
この無線カードのみ揃えれば、他にドライバー等で無線化できるのでしょうか?
そもそも「取扱説明書」には無線カードにて無線LANが可能とだけの記載で詳しい説明がありません。
実は、今回エプソンのサポートにメールを送ったところ、返信が↓
=========================
ST170E において推奨する内部作業はメモリーとHDD の交換のみであり、恐れながら、無線LAN カードの取り付け方法や、その他、必要となる内部作業・設定に関してもご案内可能な情報を持ち合わせておりません。
ご満足いただける回答がおこなえず、当社といたしましても大変申し訳なく存じますが、ご理解くださいますようお願いいたします。
=========================
とのことでした。
以上ですが、ご指導願えれば大変ありがたいです。
よろしくお願いいたします。
恐れ入りますがこちらのページへのコメントだと思いますので、コメントしなおしてくださいませ。
コピペすれば大丈夫ですので。
確認できましたら回答いたします。
あとAmazonへのリンクを張る場合は、必要なURL文字列のみのシンプルな記述にした方が好まれますので、この際是非覚えてください。
具体的には「~/db/~」だけにします。
上記2つのAmazonへのリンクは
https://www.amazon.co.jp/dp/B00DMCVKMU/
及び
https://www.amazon.co.jp/dp/B00ESBCJSS/
というようになります。
また、当サイトのこちらのページをご覧になり、無線LANカードにはアンテナが内蔵されておらず、必ずアンテナが必要な事を確認しておいてください。
よろしくお願いします。