スマホを無線LANルーター代わりにし、Wi-Fi対応プリンタでコードレス印刷を行う
Wi-Fi対応プリンタをお持ちの場合、無線LANルーター(無線LANアクセスポイント)がなくても、スマートフォンを使って無線印刷ができるので紹介します。
プリンタくらいは無線接続したいが無線LANルーターを買うのはもったいない
インターネット接続を無線LANで行えば邪魔なコードが減る分すっきりとしますが、セキュリティの事を考えるとLANケーブルを使用した有線接続に越した事はないでしょう。
よって私の様に、無線LANルーターではなく有線LANルーターを使用している方も多いでしょう。
でもプリンタ位はワイヤレス接続をしたいなと思いならがも、有線LANルーターしか持っていないのでUSBケーブル接続での印刷を行ってきました。
毎日プリンタを使用するならUSBケーブルでPC本体と常時接続していても良いのですが、私の様にほとんど使用しない場合はそのUSBケーブルが邪魔に感じます。
ですので普段はUSBケーブルを外しておいて、必要な時だけ接続していました。
しかし、使用頻度の低いプリンタを普段居住している場所に置いておくのは、何ともスペースがもったいない。
できれば押入れや物置部屋に置いておきたい。
しかしそうすると、PCからの距離が遠くなります。
階が違えば10mクラスのUSBケーブルが必要になるでしょう。
でもUSBケーブルの規格では5mまで。
それ以上の距離を接続しようとなると、USBリピーターケーブルが必要になります。
階が違えば、そのUSBリピーターケーブルを複数本直列に接続して、PCとプリンタ間を接続する事になります。
…そんな事をするなら、素直にWi-Fi対応プリンタと無線LANルーターを購入した方が良いでしょうね。
最近のプリンタならWi-Fi機能付き(つまり無線LANアダプタ内蔵)も多いので、後は無線LANルーターの購入をすればワイヤレス印刷が可能になります。
とはいえ、そのために無線LANルーターを新たに買うのは、ちょっともったいないと思っていました。
また、最近の回線終端装置やADSLモデム等にはルーター機能が内蔵されている物を多く見ました。
正確に言うと、「ルーターに回線終端装置が一体となった」または「ルーターにモデム機能が一体となった」と言って良いでしょう。
あくまでルーターがメインです。
という事は、別途有線LANルーター(もしくは無線LANルーター)の購入さえ不要になりつつあるという事です。
まだこのルーター・回線終端装置一体型にLANポートが1個位しか無ければ、ハブと兼用という意味で無線LANルーターをかましても良いのですが、ご丁寧に4ポート付いていたりします。
ひかりTV・ひかり電話(光IP電話)用、ひかり電話ルータ「PR-400NE」。
回線終端装置が一体となっています。
- LANポート4個
- 電話機接続用のモジュラージャック2個
- 地上波・BS用の同軸ケーブル差し込み口
以上が備わっています。
私の環境でも上図の様に、回線終端装置一体型ルーターです。
なので、有線LANルーターは外しました。
少しでも配線をすっきりとさせたいですからね。
そんな中、ほとんど使用しないプリンタのためだけに、無線LANルーターをかましたくはありません。
Bluetooth接続だと印刷に時間がかかりすぎる
考え付いたのは、BluetoothによるPCとプリンタの接続です。
PC用のBluetoothアダプタ 及び プリンタ用のBluetoothアダプタを購入し、初めてBluetoothインターフェイスにチャレンジしました。
ペアリングは簡単にでき、テスト印刷もできました。
あまりにもお手軽な無線印刷に「お~」と感動しました。
そしてその次は、スピード確認を行いたく、10MB程度の画像の印刷を行いました。
そうすると…、一体何分かかるんですか?
チビチビチビチビとしか印刷されない。
PCとプリンタを直近に設置しても変わらない。
Bluetoothの通信速度なら、10MB位にそんな時間はかからないはずなんですが。
色々試行錯誤しましたが、結局改善せず。
あきらめました。
結局隣の部屋にプリンタを設置し、USBリピーターケーブルで必要な時だけ接続する様にしました。
Wi-Fiテザリングでスマホを無線LAN親機に
そんな中、スマホを新しく購入し色々いじっていると、この問題を解決する素敵な方法を発見しました。
それは「Wi-Fiテザリング」という機能を使用するのです。
このWi-Fiテザリングとは簡単に言うと、スマートフォンを無線LANルーター(無線LANアクセスポイント、無線LAN親機)にするという機能です。
もちろんDHCPサーバー機能も備わっていますのでIPアドレスの手動設定をしなくても、無線LANアダプタが備わったPCと通信する事ができます。
私の所有するスマートフォン「SH-01F」を例にして、Wi-Fiテザリングの方法を説明します。
ホーム画面中の左下の「田」をタッチします。
図中の赤い四角です。
その後は
- 「無線とネットワーク」項目の中の「その他」をタッチ
- 「テザリング」をタッチ
- 「Wi-Fiテザリング」のチェックを入れ、「OK」をタッチ
- 同画面中の「Wi-Fiテザリングを設定」をタッチ
そうすると左図の画面になりますので、ネットワークSSIDとパスワードを設定します。
もちろんデフォルトのままでも大丈夫です。
ここでは分かりやすくするために、
パスワード(暗号化キー)を"12345678"としてあります。
ネットワークSSIDは
「SH-01F_AP」となっています。
これで、このスマートフォンが
SSID「SH-01F_AP」
暗号化キー「12345678」
の無線LAN親機となったわけです。
あとは
- Wi-Fi対応プリンタにて、このSSIDと暗号化キーを設定する。
- 無線LANアダプタがインストールされたPCにも、このSSIDと暗号化キーを設定する。
を行えば、無線LANでの印刷を行う事ができます。
印刷が終われば「Wi-Fiテザリング」のチェックを外しましょう。
その方がスマホの電池の持ちが良くなります。
その後は必要な時だけWi-Fiテザリングを使用して無線LAN印刷を行えば、快適なコードレス印刷をする事ができます。
お尋ねしたいのですが 宜しくお願いします。
環境がド田舎な為 プロバイダー契約が出来ず
ドコモ スマホのwifiテザリングを使い 自作パソコンのOSの更新ダウンロード100個ぐらいあります
が 有線LANですと 約2時間ぐらいで 済むのですが wifiですと2時間以上かかります。
早く済ませるには 子機の性能が高いのに 交換すべきでしょうか
お勧めの子機はありますか
出来ましたら ご回答お願いしたいのですが
宜しくお願いします。
記野 広義 さん、コメントありがとうございます。
Docomoスマホ@Wi-Fiテザリング でのダウンロードが時間がかかるとの事ですね。
詳しく説明すると長くなりますので、かいつまみます。
PC <> スマホ <> インターネット <> アップデートサーバー
という経路のうち、どこがボトルネックになっていて遅いのかというのを切り分ける必要があります。
とりあえず自分で改善できる可能性があるのは、PC <> スマホ間ですね。
新規無線LAN子機を購入しなくても安価に試せる方法は、
Wi-Fiテザリングではなく、USBテザリングにしましょう。
「スマートフォン用の充電・転送ケーブル」を100円ショップで購入します。
http://secret-tips.com/android-sh-01f-charge
↑のページ中の
↓の画像の物です。
http://secret-tips.com/wp-content/uploads/2015/02/android-sh-01f-charge_05.jpg
スマホのUSBインターフェイスはUSB2.0のはずですので、PCのUSBチップの性能にもよりますが
PC <> スマホ間の速度は、30M[バイト/s]位出るはずです。
これならアップデートファイルをダウンロードするには十分過ぎる程の帯域です。
でも、田舎ということで Xiの速度が根本的に遅い可能性もありますね。
まずはダウンロード速度測定サイトでどの程度のスピードが出るのかを測定するのが良いと思います。
よろしくどうぞ^^