Ryzen + Windows7環境でWindows Updateができない件の対策2つ

AMDファンが待ちに待ったハイパーCPU・Ryzenシリーズですが、そのRyzenで組んだシステムにWindows7をインストールし、Windows Updateを実行してから再起動すると次のようなメッセージが表示されてしまいます。

ハードウェアがサポートされていません

お使いのPCは、このバージョンのWindowsでサポートされていないプロセッサを使用しているため、更新プログラムは提供されません。
この状況に対処するには、詳細情報のリンクを選択してください。

実際にポップアップされる画像はこのようなものです。

このメッセージが表示されると、それ以降は次のようにWindowsUpdateができなくなります。

これでは困りますので、対策を2つ紹介いたします。

Windows Updateができなくなった経緯

米Microsoftは、現時時刻2016年8月11日に

Intel第7世代CPU「Kaby Lake」と、AMDの第7世代APU「Bristol Ridge」は、Windows10のみをサポートする

と発表しました。

今後発売となるKaby LakeやBristol Ridgeを使用した環境においては、Windows7やWindows8、Windows8.1はサポート外となるという事です。

正確に言うと、Kaby LakeやBristol Ridge「以降」になるので、ZenアーキテクチャのRyzenも含まれることになります。

「CPUのサポートって何?サポートなんかなくても動作するし。」
と、発表当時は思っていましたが
「お使いのPCは、このバージョンのWindowsでサポートされていないプロセッサを使用しているため~」
というメッセージから察するに、対象CPUで構築されたPCではWindowsUpdateをできなくしてしまうという事だったのです。

この発表がされた時、Kaby Lakeの登場を楽しみにしていたWin7ユーザーはショックだったことでしょう。

しかしAMDのCPUはもう何年もIntelに差を付けられた状態で性能が伸び悩んでいたゆえ、AMDファンでWin7使いの私は
「Bristol Ridge以降も大したことないだろうから買わない。ずっとPhenom II とA10-7890Kを使うよ。」
と、対岸の火事で他人事でした。

ところがRyzenCPUの素晴らしさゆえに発売日に秋葉原で購入し、そしてこの問題に直面するようになってしまいました。

Windows Updateができなくなる原因

では具体的にどういう方法でWindowsUpdateができなくなるかというと、Windows7システム向けに毎月提供している
「Windows7向け セキュリティ マンスリー品質ロールアップ」
というHotfixによって、RyzenやKabyLakeシステムをWindowsUpdate対象外とするのです。

「Windows7向け セキュリティ マンスリー品質ロールアップ」の例。
先頭の文字列で年月が識別できます。
このケースだと2017年9月です。

このマンスリー品質ロールアップをインストールすると再起動を促され、再起動後には冒頭で表示したように「ハードウェアがサポートされていません」とメッセージが出て、それ以降はWindowsUpdateが出来なくなります。

対策その1・インストールしない

対策その1としては「Windows7向け セキュリティ マンスリー品質ロールアップ」をインストールしない事です。

私の「Ryzen 5 1600X」環境の場合、2017年6月のマンスリー品質ロールアップを適用した事によって、WindowsUpdate対象外となってしまいました。

なので、即効でシステムの復元でWindowsUpdate前に戻し、その後はマンスリー品質ロールアップを適用しないように注意し、問題無くWindowsUpdateができています。

赤線で囲んだ「マンスリー品質ロールアップを含む6個のHotfix」の適用によってWindowsUpdateができなくなりました。
すぐさまシステムの復元でWindowsUpdate前に戻し、青線で囲んだように「マンスリー品質ロールアップ以外の5個のHotfix」を再度適用した履歴がご確認いただけると思います。
システムの復元をしても、WindowsUpdate更新履歴は元に戻らないので、「マンスリー品質ロールアップ以外の5個のHotfix」はダブって履歴として残っています。

2017年5月の「Windows7向け セキュリティ マンスリー品質ロールアップ」では何の問題もなかった事が、この履歴画像からご確認いただけると思います。
問題となるのは2017年6月分以降ということでしょうか。

この方法により、2018年10月現在も無事にWindowsUpdateが行えています。
このように、マンスリーロールアップのチェックを外してアップデートすればOKです。

ただ、マンスリー品質ロールアップをインストールしない事によって、何らかの不具合がある可能性も捨て切れません。

また、既にマンスリー品質ロールアップを適用しており、その時のシステムの復元領域が消滅してしまっているケースには、この方法は使えません。
わざわざWindows7を再インストールして環境を再構築するのも面倒でしょうし。

そのような場合には、別の対策があります。

対策その2・有志が作成のパッチ「wufuc」を適用

対策2は、有志が作成してくれたパッチを当てることです。

https://github.com/zeffy/wufuc/releases へと飛びます。

「wufuc」の一番新しいバージョンをダウンロードします。

私はセットアップファイルではなく、zipファイルをダウンロードしました。
赤線で囲んだ"wufuc_v0.7.1.81.zip" です。

ダウンロードした"wufuc_v0.7.1.81.zip"を解凍すると"wufuc"というフォルダが作成されるので、そのフォルダの中の"install_wufuc.bat"というバッチファイルを実行します。

なお、私の環境ではAVGアンチウィルスが反応しましたので、そのような場合は一時的に無効にしておきましょう。

コマンドプロンプトが立ち上がり、'Y'を入力するようにプロンプトが出るので入力し、エンターを押します。

「wufuc」が無事インストールされました。
wufucをアンインストールする場合は、"uninstall_wufuc.bat"を管理者権限で実行するように、とメッセージが出ています。

WindowsUpdateを実行してみると

問題なく実行できています。

対策その2の注意点

パッチを当てる前に、念のためにシステムの復元で復元ポイントを作成しておきましょう。
いざ不具合が出れば元に戻せますし。
システムの復元領域も十分確保しておいた方がいいですね。

そして対策2のパッチ配布サイト
https://github.com/zeffy/wufuc/releases
を見ると分かるのですが、頻繁にアップデートがなされています。

これは「Windows7向け セキュリティ マンスリー品質ロールアップ」が更新されてWindowsUpdateが出来なくなる度に、新たなパッチを作成しなければならないからです。

つまり「ハードウェアがサポートされていません」のメッセージが出る度に、定期的にこのパッチを適用する必要があるという事です。

とはいえ、それほど頻繁に行う必要もないでしょうし、何より使い慣れたWindows7を使用し続けられるメリットに比べたら、大したデメリットではないでしょう。

Windows7の延長サポートが終了する2020年1月14日まで、この素晴らしきOSを使いたおしてやりましょう。

6 Responses to “Ryzen + Windows7環境でWindows Updateができない件の対策2つ”

  1. 匿名 より:

    Microsoftのやり方が横暴すぎる。Windows7は2020年1月までサポートしてるのだから、ユーザーとしてはアップデートを受け取る権利は当然あるはずです。無料では無いのですから。

    • web管理者 より:

      Ryzen専用Hotfixを作成しなければならないのならコストが発生するので、こういった振る舞いも分からなくはないのですが、マンスリー品質ロールアップで「わざわざはじいている」わけですもんね。

      2020年1月までは何とか普通にサポートしていただければ助かるのですが。

  2. 匿名 より:

    こんにちは。

    詳細な記事ありがとうございます。
    記事を参考にして「マンスリー品質ロールアップをインストールしない」で現在Windows8.1を使ってます。おかげさまで今のところ安定して使用できています。
    昨年の12月頃からどういうわけか有志のパッチをインストールしてからWindows Updateを実行するとフリーズの後OSが飛んで困っておりました。大変参考になる記事ありがとうございました。

    • web管理者 より:

      匿名さんの環境だとパッチ適用方法で不具合が出始めたので、Win8.1を再インストールし「マンスリー品質ロールアップをインストールしない」方法で無事に運用されているのですか。

      現状ではクリーンインストールし、マンスリ~をインストールしない方法に越した事はなさそうですね。

      お役に立てているようで、非常に嬉しいご報告をいただき、こちらこそありがとうございます。

  3. 岡山の匿名 より:

    ありがとうございました。

    CADソフトが遅くなったので 第8世代CPUに買換えたらwin81環境でこの表示が出たので困っていました。
    そこでHDDを買足してブート環境を作りwin10をインストしてみたら、色々な不都合があり再度困っていました。諦めかけて古いPCでwin81を使う方法にverDNしようと諦めかけていたときに このHPを発見してら、見事解決。

    バッチを当てて解決して、これからは「マンスリー品質ロールアップをインストールしない」をしようと思います。

    • web管理者 より:

      岡山の匿名さん、お役に立てたようで非常に嬉しく思います。

      古いCPU環境でCADソフトが遅くなり、パワーアップのためにCoffee Lakeにしたらこの問題に直面し、Windows10にするも様々な不具合が発生という困った状況になったのですか。
      新しいOSだと既存のソフトやデバイスとの親和性が低くて苦労する場合がありますよね。

      Intel第7世代以降 + Windows8.1という、当方とは全く違う環境においてもこの方法が有効という嬉しいご報告をいただき、ありがとうございました。

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