LIFEBOOK U772/Eを分解しメモリ8GB, SSDへ交換, ドライバDL【図解】

富士通製ノートPC「LIFEBOOK U772/E」を分解し、メモリを8GBに増設、そしてHDDからSSDに交換しましたので、その過程と注意点を図解いたします。

リカバリーではなくクリーンインストールしたい方のために、全ドライバのダウンロード方法も紹介します。

この機種だけでなく、兄弟モデル・後継機種の

  • LIFEBOOK U772/F
  • LIFEBOOK U772/G
  • LIFEBOOK U904/H

でも同じようにできると思われますので、是非ご参考にしてみてください。

分解は簡単、ネジを外すだけ

FUJITSU「LIFEBOOK U772/E」の分解は非常に簡単です、プラスドライバーを使用して底面のネジを外すだけです。

ネジを外せば、底面カバーは簡単にとる事ができますので。

赤色の四角がメモリ(スロットは一つのみ)
青色の四角がHDD
黄色の四角がmini PCI Express の無線LAN子機
になります。

メモリやHDD交換の際には、バッテリー及びACアダプタは抜いておくのがセオリーです。
U772/Eは超薄型ボディを実現させるためにバッテリーは内蔵となっていて、カプラーでマザーボードと接続されています。
メモリやHDD交換の際には、できればそのカプラーを外しましょう。

もっとも、あまり頻繁に抜き差しすると破損する可能性もありますので、ささったまま作業をしても良いと思います。

搭載できる最大メモリが8GBの根拠

ノーマル状態でのメモリ容量は4GBです。
普通のノートパソコンなら、もう1枚4GBモジュールを追加すれば合計8GBになるという考えになりますが、LIFEBOOK U772/Eだとそうはいきません。

なぜならメモリスロットが1つしかないからです。
ですので元からある4GBモジュールを外し、8GBや16GBのメモリを取り付けることになります。
極限まで軽量・コンパクトを狙った設計なので、これは致し方ないところでしょう。

できれば搭載できる最大のものを載せたいので、調査する事に。

U772/Eの仕様を富士通のサイトで確認すると、載っているCPUは「Intel Core i5-3427U」です。
i5-3427Uは第3世代Core、いわゆる「Ivy Bridge」アーキテクチャです。

Core iより前の世代はメモリコントローラーをマザーボードのチップセットが持っていましたが、Core iシリーズはCPUにメモリコントローラが内蔵されています。

よって搭載できるメモリの最大容量を調べるには、U772/Eのマザーボードのチップセット「QM77 Express」の仕様を見るのではなく、i5-3427Uの仕様を確認する必要があります。

"i5-3427U"で検索すると、i5-3427Uの簡易的な仕様が紹介されたIntelのサイトがヒットします。
そのページでは、最大メモリーサイズが32GBと記述されています。

これで32GBまでは認識するという事が判明しました。

後はどれだけの容量のDRAMチップを認識するかを、第3世代Coreのデーターシートで調べる事に。
リンク切れの場合は"mobile 3rd gen intel core datasheet"で検索すると良いでしょう。
そのデータシートPDFの14ページに

と、あります。

つまりサポートされているメモリチップの容量は

  • 1Gbit (128Mバイト)
  • 2Gbit (256Mバイト)
  • 4Gbit (512Mバイト)

のいずれかという事になり、最大でも512Mバイトという事になります。

2018年現在のノート用のDDR3 SODIMMモジュールのDRAM枚数は「片面8枚で両面で16枚」が最大だと思われます。

なので、512Mバイト * 16枚 = 8Gバイトが、載せられるメモリモジュールの最大容量という事になります。

メモリスロットが2個あれば 8 * 2  = 16GB載せられますが、U772/Eはメモリスロットが1つしかないので、搭載できる最大メモリは8GBになります。


今回のメモリ交換のために、中古で購入した8GBメモリです。
8GBモジュールを購入する際は、このメモリのように必ず「片面8枚で両面で16枚」という事を確認しましょう。


「片面8枚で両面で16枚」の8GBモジュールをインストールし、無事認識した図です。

HDDからSSDへ交換、厚さ7mmの物しか載らないので注意

U772/Eは2012年発売という比較的古めのモデルですので、SSDというラインアップはなくHDDモデルのみです。
HDD、特にノート用の2.5インチの物は遅いので、出来ればSSDに交換したいものです。
これだけで見違える程キビキビと動きますので。

元々搭載されているHDDは、厚さ7mmタイプのものでした。

「超薄型のU772/Eだけど、厚さ9mmのSSDは載るのかな?」という好奇心で9mmのSDDをインストールしてみると、インストール自体は普通にできるのですが、裏蓋が閉まりません。

9mmのSSD(or HDD)と7mmのHDDD(or SSD)を比較すると「底面からコネクタまでの距離」は同じですが、頂上部の出っ張りに約2mmの差があります。

これが9mm厚のSSDをU772/EのマザーボードのSATAコネクタに差し込む事はできても、裏蓋が閉まらない理由です。
HDDやSSDを交換する際は、必ず7mmの厚さの物を購入しましょう。

U772/Eの全ドライバダウンロード

リカバリーではなく、Windowsをクリーンインストールしたい場合に困るのが、各種デバイスドライバです。

インストールしなくても動作に支障はなくても、デバイスマネージャで全て認識させないと何となく気持ちが悪いものがありますので。

有線LAN及び無線LANドライバ

Windows7をクリーンインストールした後に最初にやるべきことは、WindowsUpdateです。
そのためにはLANドライバが必要となります。

有線LANは「インテル 82579LM ギガビット イーサネット」ですので、"82579LM"等で検索してダウンロードします。

無線LANは「Intel Centrino Advanced-N 6205」です。

チップセットドライバ

WindowsUpdateが完了したら、次はチップセットドライバです。
「インテル チップセットデバイスソフトウェア」をインストールしましょう。

これでデバイスマネージャーの「SMバス」等が消えます。

DirectX

チップセットドライバの次は、DirectXの最新版をWebインストーラーでインストールします。

ディスプレイドライバ

DirectXのインストールが終わったら、次はディスプレイドライバです。

i5-3427Uに内蔵のグラフィックは「Intel HD Graphics 4000」ですので、検索してドライバをダウンロードします。

インテル(R) アクティブ マネジメント テクノロジー ドライバ

こちら のページから「LIFEBOOK U772/E」のWindows7用ドライバダウンロードページへと飛べるので
「インテル(R) アクティブ マネジメント テクノロジー ドライバー 」
をダウンロードします。

一応直リンクは こちら になります。

USB3.0ドライバ

"Intel USB3.0 ドライバ"等で検索し、ダウンロードします。
バージョンは「1.0.10.255」の方が、該当ドライバとなります。

ちなみにBIOSでUSB3.0をDisabledにすれば、USB3.0ポートはUSB2.0として使用できますのでドライバは必要ありません。

指紋認証センサーAES2660ドライバ

指紋認証センサーAES2660のドライバは こちら になります。

サウンドドライバはRealtek HD Audio

Windows標準ドライバでも音は普通に出ますが、サウンドチップはRealtekを使用しているので出来ればRealtekの最新ドライバをインストールしましょう。

IndicatorUtility

当サイトページ
富士通製ノートPCの「不明なデバイス」のドライバのインストール
を参考に、FUJ02E3のドライバとIndicatorUtilityをインストールします。

SD Card Reader「RTS5229」のドライバ

最後に「PCIデバイス」が残ります。

このプロパティを開きハードウェアID項目を見てみると

ベンダーIDが「10EC」
デバイスIDが「5229」
となっています。

ベンダーIDとデバイスIDが網羅されたこちらのサイトで調べると

  • ベンダーID・10ECは「Realtek」
  • デバイスID・5229は「RTS5229 PCI Express Card Reader」

という事が判明しました。
直リンクは こちら になります。

そこまで判明すればこっちのものです。
"RTS5229"で検索し、RealtekのサイトからCardReaderドライバをダウンロードしてインストールします。

これで全てのデバイスを認識する事ができるはずです。

U772/Eのベンチマーク結果

このように最新ドライバを使い、Windows7 64bitをクリーンインストールした直後にベンチマーク測定を行いました。

インストールしたPC3-12800の8GBメモリは、こちらになります。

メモリスロットが一つしかないので、シングルチャンネル動作となります。

windows エクスペリエンス インデックスの結果

DDR3-1600動作ですので、シングルチャンネルでも十分なメモリ速度が出ています。

ちなみに「Radeon R5 230」だと
・グラフィックスが4.6
・ゲーム用グラフィックスが6.1
です。

Cinebench R15のベンチ結果


こちらは「Radeon R5 230」だと、OpeGLが13少々です。

2009年発売の「FMV-S8380(CPUは、Core 2 Duo 2.53GHz)」のベンチ結果は
FMV-S8470 と FMV-S8380 に、メモリ8GBをインストールする
にて測定してあるのですが、それと比べてCPUと内蔵グラフィックが十分に進化していると言えましょう。

自宅で使用する場合はバッテリーを外しても良いかも

ノートPCを自宅で机の上限定で使用しているのに、バッテリーを接続したままの方も多いと思います。
その使用方法だと、バッテリーが無意味に劣化するだけです。

U772/Eを自宅の机上限定で使用する場合は、バッテリーのカプラーを外した状態で使うのも良いと思います。
外したバッテリーが自然放電で残量が無くなる頃を見計らって接続して充電、そして再びカプラーを外すようにすれば、バッテリーの劣化を抑える事ができます。

当方はバッテリーを固定するプラスネジ4本を外し、バッテリー自体を取り除いた状態で運用しています。

この方法だと軽量化にもなりますし。

バッテリーをフル充電した状態で外し3ヶ月放置した後再接続してみると、残量がまだ65%もありました。
バッテリーの劣化具合にもよりますが、この結果から、おそらく半年に1度充電すれば十分ということが判明しました。

キーボードコネクタの外し方

2018年4月8日付のコメントで、キーボードのコネクタについて知りたい、とのご要望があったので図解します。

バッテリーを外すと下図のようなカプラーが見つかると思います。
これがマザーボード(基盤)とキーボードを接続するコネクタ(カプラー)です。
黄色の矢印で示した2箇所がやや窪んでいるので、そこに爪をかけて矢印方向に慎重に押すと、カプラーのロックが外れます。
ロックが外れれば、キーボードから伸びる緑色の配線を引き抜くことができますので。

ロックが外れた状態が、この図となります。
一気に押すとカプラーが壊れる可能性があるので、少しずつ押すとよいでしょう。
再度接続する場合は、逆の動作をすればOKです。

薄型にこだわった見事なコンセプト

一番厚い部分でさえわずか15.6mmという驚異的な薄さが、LIFEBOOK U772/Eの真骨頂でしょう。

その実現のため、薄くて面積の多いバッテリーを採用したり、HDDは7mmのみにしたりといった工夫が見られます。

デメリットとしてメモリスロットは1つになってしまいましたが、それでも8GBに交換する事ができるので、何も問題はありません。

これぞノートパソコンというべき見事な仕上がりに、大満足なユーザーも多い事だと思います。

6 Responses to “LIFEBOOK U772/Eを分解しメモリ8GB, SSDへ交換, ドライバDL【図解】”

  1. おおいけ より:

    こんにちわ。はじめまして。
    u772/fを使っているのですが、先日かばんに入れたpcをかばんごと落下させてしまい、キーボードの入力が一部できなくなり困ってます。
    恐らく落下したときにキーボードのコネクターがずれたと考えてます。
    よろしければ、その位置と注意点等があれば教えていただきたいのですが、お願いします。
    入力できないキーは、8,i, o,k,l,.,です。よろしくお願いします。

    • web管理者 より:

      おおいけさん、はじめまして。

      キーボードのコネクタの外し方を記事中に追記しましたので、ご確認くださいませ。
      コネクタのずれが原因なら、これで改善する可能性があります。

  2. おおいけ より:

    ありがとうございます。個人的にメールがいただけるものだとおもっていたのですが、写真入りの図解でとてもわかりやすかったです^^。
    EとFでは少し違う部分もありますが、今後SSDへの換装とその際に32ビットから64ビットに、そしてメモリーの変更とも考えているので、とても参考になります。がんばってください。応援してます。

    • web管理者 より:

      個人的にメールがいただけるものだとおもっていた
      Ah, すれ違いが発生してしまいましたね^^;

      当ページはメモリ、SSD、ドライバと、U772系の情報は全て網羅していると自負しておりますので、ご参考になれば幸いです。

      ありがたいコメントをいただき、ありがとうございました。

  3. 匿名 より:

    >なぜならメモリスロットが1つしかないからです。

    マザーボードの反対側(本体上面側)に、もう一つメモリスロットがありませんでしたか?NECのVK26M/Bでは、裏面のメモリスロットは1つのみで反対側の面にもう一つのメモリスロットがありました。

    • web管理者 より:

      VK26M/Bはメーカー公表仕様で2スロットとあり、その2スロット目はMBの反対側にあるという変則的な設置が用いられているのですね。

      U772/Eはメーカーサイトに1スロットと明記されています。
      メーカー仕様と現物に差異がある可能性もあるので反対側を確認してもよいのですが、当機種は非常に薄型でMBを外すのが困難な事もあり、そこまでは追求しない所存です。

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