Kingston SV300S37A/480G レビュー。十分速いSSDだし値段も破格なので満足

大容量のSSDが必要になったので、キングストン製SSD
SSDNow V300 Drive SV300S37A/480G
を2016年6月に、NTT-X Storeで購入しました。

各種レビューや口コミでは、速度が遅い等といった酷評や、後述する高評価を得た後に安価なNANDメモリに変更するといった悪評がある同製品です。
が、長年HDDや黎明期のプチフリSSDを使用してきた者としては、そういった遅いデバイスよりははるかに速いのは間違いないので問題無いと判断し、購入したのです。

購入に至った理由としては、480GBで10980円という破格の値段だったからです。

いざ届いて早速ベンチマークをとったところ、十分な速さの製品で満足しましたのでレビューします。

Kingston SSDNow V300 Drive SV300S37A/480G のパッケージ

製品が届いたので開封してみると、下記のようなパッケージでした。

kingston-sv300s37a-480g-revue_01

キングストン製SSDを購入したのは初めてですが、このような破らないと開封できないパッケージだとは知りませんでした。
それまで購入したADATAやシリコンパワーのSSDは、全て箱に入っていましたので。

ただ、こういったパッケージの方が未開封という事が証明されるので、良いかもしれません。

該当SSDの厚さは7mmですが、7mm → 9.5mm変換アダプタも付属されていますので安心です。

SV300S37A/480G のベンチマーク

Windowsマシンにデータドライブとして接続し、速度を計測してみました。
環境は

  • OS : Windows7 64bit
  • マザーボード : BIOSTAR製「TA890GXB HD」
  • チップセット : AMD890GX
  • メモリ : PC3-12800 4G * 4 の合計16GB

です。
結果、下記のようになりました。

kingston-sv300s37a-480g-revue_02

これを見て、速いと思うか遅いと思うかは人それぞれでしょうが、4Kのランダムリード・ライトの値はHDDの何十倍の速度が出ているので、当たり前ですがHDDよりははるかに速いのです。

これだけの速度が出ていればシステムドライブとしても十分ですので、システム兼データドライブとして使用する事を決定しました。
使用した体感速度は十分速く、満足しています。

また、容量に関しては約「480,000,000,000」バイトですので、447GiBと表示されています。

高評価を得た後に安物部品に交換する疑惑があったシリーズだった

ただし、このKingstonの「V300」シリーズは販売開始時には高性能のパーツを搭載して高い評価のレビューを得て、その後は安物パーツを採用して製造コストを下げて利益を得ようとするビジネスモデルだという疑惑が報じられた事がありました。

リリースされた当初は、高速データ転送が可能な25nmプロセスの同期型NANDメモリを採用していたが、高いレビュー評価を得て人気製品になった後に20nmプロセスの非同期型NANDメモリにグレードダウンした

と、海外サイトであるExtremeTechが報道しました。

そして当然後発の製品の方が速度が落ちたのは言うまでもありません。

製造業にとってはコスト等の事を考慮して、最適なパーツを選択するのは当然の事ですが、先発ロットの速度を期待して購入したユーザーは多少なりとも期待はずれだった事でしょう。

4 Responses to “Kingston SV300S37A/480G レビュー。十分速いSSDだし値段も破格なので満足”

  1. ゴウマン より:

    富士通ノートパソコンAH56/CのHDD(640GB)の故障を機会に,SSDへの変更を検討しています。CPUやメモリは購入時のままで変更は考えていません。お勧めのSSDや取り付け・使用上の留意点等をアドバイス願います。

    • web管理者 より:

      システムドライブをHDDからSSDに変えるのはメリットしか無いので、留意点らしき物はありません。

      HDDと違い衝撃で壊れることがありませんので、稼動状態でも自由に動かせるようになりますし。
      HDDなら速度の速い外周にOSファイルを位置させるために先頭数十GBにパーティションを作成するのが理想でしたが、SSDなら全領域1パーティションで大丈夫です。

      理想的な使用方法等を細かく言うなら
      ・メモリを沢山積んでRAMディスクを作成して、書き込みを抑える。
      ・QLCよりTLCよりMLC。
      といったことが挙げられますが、時代遅れの考えになりつつあるので気にしなくても良いでしょう。

      今SSDの値段が非常に下がっていますので、購入のチャンスです。
      よく分からないメーカーの物は避けて、ある程度ネームバリューのある物を買っておけば大丈夫です。

      現在のHDDが9mm厚で、かつ新規購入するSSDが7mm厚のものなら、9mmへの変換スペーサーが付属している製品の方が良いです。
      もっとも付属していなければいないで、厚紙等を切って数枚重ねても代用できます。

  2. ゴウマン より:

    早速のご回答に深謝します。
    当方,無知につき,ネームバリューあるメーカーのSSD(256GB以上)を購入したいと思います。
    そして,購入したSSDや使用の感想を報告させていただきます。・・・拝

    • web管理者 より:

      ゴウマンさん、こんばんは。

      256GB以上を購入したい
      常用の目安として、使用領域の割合が50%以下となるような容量を購入されると良いでしょう。
      空き容量の割合が大きいほど、SSDの寿命が伸びます。
      この50%という数字に明確な根拠はありませんが、小さいほど理想です。
      まあ50%以下ぐらいに抑えておけば、それほど神経質になる必要はありませんね。

      当ページに再度訪問していただき、ありがとうございました。

サブコンテンツ

このページの先頭へ