ケーブルテレビモデム BCX280J2 に無線LANルーターを導入しWi-Fi環境を構築
ケーブルテレビモデム「BCX280J2」を使用した環境でインターネット接続を有線LANで行っている知人から、 「インターネット接続を無線にしたい」との要望がありました。
ケーブルテレビモデムゆえの独特の設定に少々戸惑いましたが、無事完了しWi-Fi環境を構築できましたので紹介したいと思います。
CATVモデムでの接続はPPPoE接続ではない
本来事前に使用している各種機器のヒアリングを行う必要があるのですが、全く詳しくない人なので、見切り発車でお宅にお邪魔しました。
現状は
という環境です。
(この図及びこれ以降の図はブラウザの横幅が狭い環境だと崩れますので、ご注意くださいませ。スマホの場合は画面を横にすると良いでしょう。)
PC上で ipconfig コマンドを使用して、PC(のNIC)に割り当てられているIPアドレスを調べると
122. ~. ~. ~
デフォルトゲートウェイは
122. ~. ~. ~. 1
となっていました。
ケーブルモデム直結ですので、グローバルIPアドレスが割り当てられている状態です。
それなのに、PPPoE接続ソフトが全く動いていない。
インターネットオプションの「接続」タブを見ても、登録されている接続設定が全くありません。
それでもブラウザを開けば、ネットサーフィンはできる。
あたかもルーターが自動的にインターネットに接続してくれる様な振る舞いをしているのです。
よく考えて見ると、CATVモデムだからPPPoEでの接続は使用しないわけです。
人様の家のネットワーク設定を行うと、無料で色々と勉強できます。
検索して得ただけの知識と違い、現場で冷や汗をかきながら得た知識は決して忘れないものです。
無線LANルーターを購入
状況は把握できたので、無線LANルーター及び無線LANアダプタを購入しに家電量販店に行きました。
USBタイプの無線LAN子機がセットになっている物で、1番安かったBuffaloの「WHR-300HP2/U」を購入する事に決定です。
この商品は
無線LAN親機の「WHR-300HP2」と
無線LAN子機の「WLI-UC-G301N」
がセットになっています。
まずは購入した無線LAN親機と子機が正常動作をするかの確認を。
無線LAN親機のルーターモードスイッチを「AUTO」の状態で上記の接続を行いました。
そしてSSIDに対して暗号化キーを入力すると、無事 WHR-300HP2 と PC間の通信は確立されました。
これで無線LAN機能には初期不良が無い事が確認できましたので、次はインターネットへの接続へ。
一度接続したMACアドレスをクリアするため、BCX280J2の電源を入れなおす必要がある
上図の状態から、WHR-300HP2 の上流へCATVモデム BCX280J2 を接続しました。
モデム・無線LAN親機間をすっきりさせるため、短いLANケーブルを使用しました。
しかしインターネットへの接続ができません。
「短いLANケーブルが腐っているのかな?」と疑問を持ちながらも、ここは基本通りに全デバイスの電源を切り、
ケーブルモデム、無線LAN親機、PCの順番で電源を入れなおすことにしました。
結果、無事インターネットへの接続ができました。
ipconfigコマンドで WLI-UC-G301N に割り当てられたIPアドレスを調べてみると、Buffaloのルーターおなじみの
192.168.11.~
です。
そしてデフォルトゲートウェイは
192.168.11.1
です。これは WHR-300HP2 のプライベートIPアドレスです。
ルーターモードは「AUTO」ですが、ルーターとして動作しているのが確認できました。
帰宅してから分かったのは、
「ケーブルモデムによっては、接続する機器のMACアドレスが変わったら再起動が必要な場合がある」
という事です。
今回は、ケーブルモデムの接続先がPC(のNIC)から無線LANアクセスポイント(Wi-Fiルーター)へ変更になりました。
ですので1度ケーブルモデムの電源を切る事によって、ケーブルモデムが記憶しているPCのNICのMACアドレスをクリアする必要があったのです。
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