A10-7890Kの性能をベンチマークで測定。Phenom比較で脅威の低消費電力

AMD APUの最高峰「A10-7890K」の性能をベンチマークソフト CINEBENCH R15 で計測しました。

ベンチ結果はIntelと比較したいものなのですが、当方はインテルCPUを持っていないので、同じAMDのPhenomIIと比べてみました。
結果、同等以上の性能を持ちながら、非常に低い消費電力という事が分かったのです。

マザーボードはAsrock「A88M-G/3.1」

ベンチマーク測定環境は下記のように、OSが起動する最小構成となります。

パーツ メーカー 製品名・型番 備考
CPUファン AMD Wraith Cooler リテール標準
マザーボード Asrock A88M-G/3.1 A88Xチップセット
メモリ G.Skill F3-2400C11Q-32GAB 8GB * 4枚
安定のためDDR3-2133で動作
GPU AMD Radeon R7 APUのiGPU
SSD ADATA ASP600S3-256GM-C-R2 256GB
OS MS Windows7 64bit SP1 測定のためにクリーンインストール
電源 Antec NEOPOWER 550 80 PLUS ではない
総使用時間1万時間未満

また、ケース内のファンはCPUクーラー以外は全てオフにし、MBオンボードの

  • LANアダプタ
  • HDMI
  • Realtec HD Audio
  • USB3.x
  • シリアルポート

は無効にし、極力CPUのみの消費電力を測定できるように努めました。
ケースファン3個稼動させれば、3~4Whは食いますからね。

加えてWraith Coolerの回転数は、マザーボードのBIOS(UEFI)で「Silent」に設定し、できるだけ消費電力を抑えたのです。

そしてチップセットやディスプレイのドライバは、2017年4月2日時点の最新ドライバを使用しました。

ベンチマーク結果

Cinebench R15 でベンチを取った結果はこのようになりました。
A10-7890KのCINEBENCHR15ベンチマーク結果

Phenom II X4 965の性能はオーバークロックで4G!まだまだ使える
の記事で、PhenomII X4 965 を定格(3.4Ghz)から4Ghzまでオーバークロックした時のベンチマークを計測しているのですが、それと比較してだいたい似たようなパフォーマンスです。

アイドル状態の消費電力を測定

続いて消費電力の測定を行いました。
ますはアイドル時から。

測定条件としては、アンチウィルスソフト等はインストールせず、各種スタートアップも皆無の極めてクリーンな状態です。

測定機器は、REVEXの「ET55D」です。


アイドル状態の商品電力量は、このように37Whと非常に低く優秀です。
36~38ワットの間を行ったり来たりしました。

36~38ワットの各種時間の内訳としては

  • 38W表示が2
  • 37W表示が7.5
  • 36W表示が0.5

といった感じです。
ですので、37Whジャストといってよいでしょう。

ところで前述の

  • LANアダプタ
  • HDMI
  • Realtec HD Audio
  • USB3.x
  • シリアルポート

を有効にした状態で再測定してみると

  • 37W表示が5
  • 38W表示が5

となり、約37.5Whと推測する事ができます。
以外と増えていないのに驚きましたが、ただ単に有効にしただけで、ベンチマーク中はそれらデバイスはほとんど稼動していない事を考えると妥当なところでしょうか。

アイドル時のCPUが Cool 'n' Quiet によってどの程度で動作しているかをCPU-Zで測定すると、17倍の1700Mhzでした。

K10STATのようなソフトで800Mhz、0.8Vまで落とせたら、さらに消費電力削減に役立つことでしょう。

ちなみに当方のPhenomII X4 965 をK10STATで800Mhz、0.85Vに固定して測定すると、アイドル時の消費電力は70W弱でした。

フルロード時の消費電力

続いてフルロード時の消費電力を。
負荷をかけたのはPrime95で、4コア全てを100%にした状態で10分以上放置し、状態が落ち着いた頃を見計らって測定しました。


約171Wと各種爆熱CPUと比べて十分低く、熱暴走や冷却対策にはあまり気を使わなくても良いのです。


フルロード時のCPU-Zです。

PhenomII X4 965 を定格の3.4Ghz、1.4Vで同様に負荷をかけると、210Wくらいになります。

何だかんだで進化したAPU「A10-7890K」

PhenomII以降のAMDのCPUは、単コア当たりの性能がそれほど上がっていないと言われていました。
前述したように、確かにPhenomIIと比較してCPU性能はそれほど差はありません。

しかしこのように消費電力の差は歴然としており、しかもiGPU込みという事を考えれば、十分な進化を遂げているといってよいでしょう。

A10-7890Kを購入した時はPhenomIIとの性能差が体感できず失敗したと思ったものですが、こうやって消費電力まで測定してみる事によって、そういった後悔の気持ちが無くなったのです。

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